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    −函館 旭山動物園 札幌 小樽 など−

        雪と光の北海道
 
                             
1.はじめに   北海道はどの季節が魅力的なのでしょうか。  夏は車で走り回ったことがありますが、冬の北海道はまだ経験がありません。  寒さに弱い私ですが、北海道の醍醐味は冬かも知れない、と思い立ち、12  月上旬に雪とイルミネーションを眺めに行ってきました。 2.函館   函館に着いたのは夕方でした。  まずは函館港付近のイルミネーションを見に出かけました。 20061206-08hokkaido (1).jpg  煉瓦造りの倉庫には蔦が絡まり、重厚な存在感 を醸していました。 ←煉瓦造りの倉庫  やや、不審な人物!? と思いきや、サンタさ んの飾りでした。       ↓壁を登るサンタさん        20061206-08hokkaido (2).jpg 20061206-08hokkaido (4).jpg  港には大きなクリスマス・ツリーが輝 いていました。 ←人出の多い港  倉庫群の向こうに、函館山がそびえて います。    ↓倉庫群と函館山   20061206-08hokkaido (3).jpg   幸い天気が良かったので、ロープウエイで頂上に上がりました。  山頂から見た夜景は絶景でした。右手の津軽海峡で輝いているのはイカ釣り  の漁火です。  (下の写真は、2枚の写真を「ペイント」ソフトで合成したものです)    ↓函館山から見下ろした夜景   20061206-08hokkaido (5).jpg   翌日の朝は小雨に降られました。  函館山のふもとの元町を散策しました。教会が並ぶ静かな町並みですが、坂  道なので雪に足をとられないように注意が必要です。前日のツアーでは骨折  した人がいたそうです。私は簡単なスパイク付きブーツを新調していたので  楽々歩けました。   サブちゃん(北島三郎さん)の母校である函館西高等学校の近くのビルに、  「ロシア極東国立総合大学 函館校」の看板が架かっていました。 20061206-08hokkaido (7).jpg ←雪とつららの教会     ↓ロシアの大学     20061206-08hokkaido (6).jpg 3.大沼公園から定山渓温泉へ   この日(2日目)の宿泊地は定山渓温泉です。  函館散策の後、定山渓温泉へ向かう途中、大沼公園で昼食を摂りました。 20061206-08hokkaido (8).jpg ←大沼公園  駒ケ岳は雲に隠れていました。 姿を見せそうな素振りに15分間もじら され、断念しました。   ↓姿を見せない駒ケ岳  20061206-08hokkaido (9).jpg   大沼公園から長万部(おしゃまんべ)を経て定山渓温泉に行きました。  道路の両脇にはスノーポールが建ち並んでいました。雪が積ったとき、道路  の位置を確認するためのものです。以前、飛騨高山に行くとき、郡上八幡の  あたりで見かけたことがあります。   スノーポールには夜間の照明がついており、ガイドさんの説明によれば、  設置費用は1本50万円もするそうです。 20061206-08hokkaido (10).jpg ←スノーポールが並ぶ道路 12月は夕方4時頃から夜になります。   ↓深夜(午後4時半!)の休憩所  20061206-08hokkaido (11).jpg 4.旭山動物園   定山渓温泉では、雪が降りしきる温泉の風情を楽しみました。  翌3日目は旭山動物園見物です。札幌を通り越して高速道路で旭川に向かい  ました。札幌では晴天でしたが、石狩川を越えたあたりから曇り空になり、  やがて吹雪きの出迎えを受けました。「冬道車間200m」の標識がありま  した。   休憩所でバスの運転手さんに(観光バスの)車体重量を尋ねました。  運転手さんは車検証を取り出して確認し、「満席のお客様込みで約15トン  (お客なしで12トン)です」ということでした。「そんなに重かったらス  リップの心配はないでしょう?」と聞いてみたところ「いや、結構滑ってい  ることがあります」とのことでした。 20061206-08hokkaido (13).jpg ←道路脇の樹氷   ↓広大な雪国  20061206-08hokkaido (12).jpg   旭川の真冬は氷点下20−30℃になるそうです。  帯広も旭川と同じような気候なのでしょう。帯広から滋賀県に越してきた友  人がいますが、さぞかし寒さと格闘してきたに違いありません。  この日の日中気温はマイナス2℃でした。高速道路が閉鎖になるかも知れな  い、という心配をしましたが、旭川に着く頃には吹雪きが止んでいました。   私にとっての「北の零年」です。   余談ながら、映画「北の零年」では、小百合フアンとして、納得できない  点がひとつありました。それは、吉永小百合さんが演じた主人公が吹雪の中  で立ち往生したとき、烈しく吹きつける雪が少しも小百合さんの顔に当らな  かったことです。大女優の小百合さんであってみれば、監督やスタッフの気  遣いを振り切ってでも、吹雪の中に身を置くことができたハズではないか、  と年寄りはこだわるのであります。   旭山動物園は雪に覆われていました。  北海道に多い「ななかまど」の大木が、雪の中に悠然と立っていました。 20061206-08hokkaido (15).jpg ←旭山動物園    ↓雪の中のななかまど   20061206-08hokkaido (14).jpg 20061206-08hokkaido (19).jpg ←寒さに強いタイガー      ↓水の中では素早いペンギン     20061206-08hokkaido (16).jpg   旭山動物園での一番人気は、ペンギンさんの散歩でしょう。  大勢の見物人が列を作っている通路を、悠々と歩いていました。 20061206-08hokkaido (17).jpg  脇に逸れて遊びたがるやんちゃもいま した。 ←みんな揃って歩こう    ↓ちょっと道草も   20061206-08hokkaido (18).jpg 5.夜の札幌   旭川からは無事定刻に札幌に帰れました。  宿はすすき野の近くでしたので、大通り公園まで散策しました。  20061206-08hokkaido (29).jpg ←雪に覆われた大通り公園    ↓まばゆいイルミネーション   20061206-08hokkaido (20).jpg   札幌はミュンヘンと姉妹都市提携しているそうです。  そのため、ドイツ風の夜店が建ち並び、ドイツのクリスマスグッズや民芸品、  ソーセージ、ワインなどが販売されていました。いつだったか、12月にケ  ルンのクリスマス市でヴェーム・ワイン(ホット・ワイン)を飲んだことを  思い出しながら、ホット・ワインで身体を温めました。 20061206-08hokkaido (21).jpg ←ドイツ風の屋台村  大通り公園から一筋北の時計台を訪ね ました。撮影していると、8時の鐘が鳴 り渡りました。    ↓時計台   20061206-08hokkaido (22).jpg 6.小樽   最終日の4日目は小樽見物です。  ガラス店などを覗いた後、運河沿いに並ぶ倉庫を改造したお店に入りました。 20061206-08hokkaido (23).jpg ←運河沿いに並ぶ旧・倉庫群    ↓店の入り口側   20061206-08hokkaido (27).jpg   新鮮なネタの寿司を食べてから、ビールを売り物にしているレストランに  入りました。昼食が済んだ時間帯だったのでお客は少なく、のんびりと時間  を過ごすことができました。 20061206-08hokkaido (26).jpg ←レストランの入り口    ↓レストラン内部   20061206-08hokkaido (24).jpg 20061206-08hokkaido (25).jpg  北海道では屋根瓦が見当たりません。 寒さで割れるからだそうです。その寒さを想像さ せる情景として、風を受けて斜めに吊り下がった つららを見かけたことがあります。  このお店のつららは素直に成長していました。 ←素直なつらら       ↓消火栓の位置表示ポール      20061206-08hokkaido (28).jpg    7.おわりに   滋賀に帰ってきて、車が自由に走り回れることにほっとしました。  日本で最も早く陽出る(したがって最も早く日没する)土地の北海道は、最  も遅く開拓されました。極寒の大地故に、開拓に携わった人々の努力と犠牲  は想像を絶するものがあったでしょう。   今回はY旅行社の格安ツアーに参加しました。  3泊4日で3万円という仰天低価格です。しかし、宿も食事も充分満足でき  る内容でした。添乗員は松嶋菜々子さんに似た美形で、知性と育ちの良さが  感じられるお嬢様でした。   このような格安旅行は客としては歓迎ですが、陰で泣いている人がいるの  ではないか、と心配になりました。「これで関係者の皆さんは全員ハッピー  なんですか?」と菜々子さんに聞いてみましたが、菜々子さんはにっこり笑  うだけでした。ま、菜々子さんが幸せだったら、それでいいことにしよう。                   (散策:2006年12月6〜9日)                   (脱稿:2007年 1月 2日) -----------------------------------------------------------------
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